日本人的味覚からの決別?
この4月ぐらいから週3日のテレワークに突入して、自炊することが増えた。
お昼はパスタばかり作って食べている。それもカルボナーラばっか。
ま、それはいいとして、夕食もやはり自炊をして、お肉を焼いたり、野菜を炒めたりと少ないバリエーションのなかで、色々と工夫を凝らしているつもり何だけど、基本的にはイタリアン風。
塩、オリーブオイル、ニンニク、トマトソース、バジル、バルサミコ酢、各種ハーブ、そして欠かせないチーズ。そんな食事ばかりになっていると、ある時、あの今まで、も〜そればっかりというぐらいに食べていた味覚を全くいただくことがなくなったことに気がついた。
そう、「醤油味」である。
私の部屋の冷蔵庫にも当然、醤油が入っていて、これまでは何につけてもつけて食べていた。お肉を焼くときもジュ、野菜炒めもジュ、全部醤油をササッとひとたらし、煮たり、炊いたりについては当然のごとくドボドボと。
しかし、最近は醤油の消費量0。
日本人の食事といえば3種の神器の醤油、味噌、出汁。1908年に東京帝国大学の池田菊苗博士が昆布だしのおいしさの正体がグルタミン酸であることを発見して、それを「うま味(うまみ)」と名づけました。この日本が誇る「うま味」がない食事は、そっけない味になるんだろうな〜という印象が抜けなかったが、そうではなかった。
ま、確かにいままでもイタリアンとか頂いているわけだから気づいてもいい訳だったけども、あんまり意識して考えてこなかったので、改めるとちょっと驚いた。特にヨーロッパの料理って素材だけでこんなに舌を満足させる味が出せるんだとちょっと感動。
特にトマトのソースは抜群に美味い。この旨味じゃないんだけど、美味しい感じはなんなんだろうと。瓶の原材料表示は「トマト」だけ、前から読んでも後ろから読んでも「トマト」。熟成されてたりするのかな〜なんて。
気がつくのは、醤油などの味で食べていると味覚が平坦になるような感じがすること。ヨーロッパ料理はうま味に頼らないということで、色々な味覚に溢れている。ニンニク、オリーブオイル、トマトなどなど、数々の味を重ね、色々な味覚を刺激してくれる。対して、日本食はメインの素材の味とうま味を強調(協調)しているように思う。
しかし、ちょっと心配になったりもするなぁ。
醤油(うま味)なくして、日本人の食事を語れるのか?日本人としてのアイデンティティはどこに行ったんだ、君の心に鰹節は、おかかないのか?と。
特に、最近は天ぷらやさんで「この貝柱はお塩でどうぞ」なんて言われることもあったりする。ま、そんな時は、「ちょっと〜天つゆケチってんじゃないの?」とか思ったりしてたんだけど、最近ではお寿司屋さんでも「このイカはお塩でどうぞ」などというお店まで出現してしてきて、その醤油の威厳というか、尊厳というものが揺るがされている気がする。
しかし、どうもこの醤油なし生活が気にいってしまって、まだしばらくは続きそうです。あ、ただ、会社に行った時はお昼ごはんにカツ丼とか、うどんとか、バリバリ醤油な食事を頂いております。(*^^*)
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