豆腐

その発祥は中国。日本の伝統文化であり、歴史も古い。

温めてもよし、冷やしてもよし、炒めても、煮ても美味い。しかし、紀元前2世紀の中国で始まった長い長い権力闘争、そう「生地闘争」が今まだ、純白な豆腐に暗雲が立ち込めています。

何を隠そう私は木綿一派なのです。豆を食べているという口の中のホロリ感、崩れそうなもろもろ感。そのなんともいわれぬその食感が素晴らしい。見た目が豆を砕いて作ったんだぞ!と言わんばかりのすこし荒々しいところが男らしく、大豆の甘み、香り。さぁ今日も頑張るぞという気になる。(ま、だいたい食べるのが夜なのであとは寝るだけなんだけれども。。。)絹ごし〜なんて、冗談じゃないよと、この人生を過ごしてきました。

しかし、先日何を間違ったか、お鍋をしようと思った際に間違って「絹」を買ってしまったのです。そう、人生最大の危機です。ご近所の木綿一派に見られでもすると、どんな仕打ちを受けるか。火あぶりにされて焼き豆腐になったり、血の池地獄で麻婆にされてしまったリ。考えるだけで恐ろしい。

ささっと、捨ててしまおうかと考えたのですが、私のココロの中にもったいないおばけだ出てきてささやきます。もったいなもったい(。。。そのまま直球勝負。。。)そう、私はその言葉に負けて、お豆腐のパックを開けてしまったのです。

そして、その瞬間に目に飛び込んで来たのは、艶やかな表面に水を弾けさせながら、光り輝くそのお肌、すこし心がときめいた。おーこれはまさに日本女性のきめ細やかな肌にも通じる、日本の伝統美だなと。そして、衝動に狩られるままいただいてみると、そのなめらかな食感、舌触り、口の中を滑り落ちてくその艶やかな感覚が喉の奥までつづく。あーこのまま飲み続けたい。。。。

これ以来、。隠れ絹シタンとして活動を続けている次第です。ま、絹と木綿、似て非なる食べ物ですね。あ、そうそう、豆腐を箸で食べるのって、ほんとに繊細な感覚が必要ですよね。器を置いたままいただくのは至難の技。器を持つことを許している日本の食事作法はこの豆腐のためかもしれませんね


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