ハクサイは白才なのか、白菜なのか。
この時期、なんとも美味い白才。鍋によし、炊いても美味し、漬物や、キムチににも、暖かくしても、冷めても素晴らしく美味しい。
なんと言っても、この鍋物の季節にはとてもお手頃になるのがうれしい。まるで自分がお役に立つ時期を知っているかのようではないか。このデカさで¥95、庶民には神様のようなコスパだ。この写真の白才は茨城県産。
この大きさのものを宅配便で送っただけで¥500はかかりそうなのに、種まいて、水まいて、肥料を上げて、害虫を追っ払って、収穫して、洗って、送って、スーパーに並べて¥95。まさにこれこそ神対応でなくてなんであろうか。
白才はナッパものの中では王様の部類であろうし、東北の方ではその名もナッパKINGと名乗っていると風の頼りに聞いたことがある。それもそのはず、この堂々たる大きさ。畑に生えているときにはまさに王冠のような出で立ちで周囲の野菜たちを膝まづかせる。
しかし、この洋食の広がりや中華業界に30年前に現れた牛肉ミンチのレタス包みによってレタスのその座を脅かされ、粉もの界では刻まれて皆から千切りの愛称で呼ばれたり、串カツ業界ではそのままかじってちょっと箸休め舞台として、関西圏では勢力を伸ばすキャベツに後塵をはいしている。
されど白才は外観だけでなく、その芯もしっかりしており、人間であろうとも食そうとは考えないほどの芯の強さである。しかし、少し残念なのは、その姿を見たことがあるのは上半身だけで、下半身はその姿を公開していないところではないだろうか。
下半身と言うことになれば、それはおそらく「根」という部分になると思われるが、この「根」はなかなか侮れないやつで、「根菜」といってそれだけで野菜を名乗るものもいるぐらい、決して見逃してはならない部分だということだ。
あなたも見たことはないだろうと思う、白才の根っこを。もしかしたら、白才の根っこは大根かもしれないし、白才の根っこは人参、いや、ごぼう、れんこんかもしれないという想像が私の頭の中を駆け抜けていく。
白菜の場合は煮るではなくて、炊くであろうと思う。炊け炊けの白才とピリ辛スープでいただくラーメン(彩華)も私の大好物である。白才は「白い才能」、何にでも染まれる白い才能なのだ。これからも美味しくあってほしい。
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