何者だ、名を名乗れ!

あのそれ、どういうこと?

まぁ、コンビニが出現してきてから、食べ物が新しい文化を生んできたことはよく承知しています。しかし、君は何者だ?

その名前から見て、細巻きだとは思われるがその短さはなんだ。一口大じゃないか。食べやすい大きさになりましたとでも言うつもりか。おちょぼ口でもいただけますとでも言うつもりか〜。

なぜかはわからないが、いけない食べ物という様な気がしてしょうがない。いいのかその短さで販売されても。本来の君の良さはその長さでは発揮できないのではないか?一本で生まれてきたはずの兄弟たちと別れ別れになってしまったことは悲しくないのか?

確かに親戚とはいえ、肩身の狭い思いをする寿司もあるだろう。鉄火巻きとかっぱ巻きが一緒になるとかっぱ巻きの立場が危ういのではないだろうか。新香まきと梅キューとかっぱ巻きだと皆胡瓜じゃんという心配はないだろうか。

そんなお弁当のときの蛇腹のようなものに取り囲まれて。いいのか、考えもなく?(そうでもないか)親戚と一色単にされてワンチームにさせられて、いいのか、そんなおにぎりのようなパッケージングのされ方で販売されても。

確かに、これまでも同じようなジレンマの中で、苦しい判断をさせられて来た食べ物たちがいた。「カステラ」「バームクーヘン」「羊羹」。それぞれもともとは自身の長さを自慢しながら、「この1本、買えない人は食べれないんだからね〜」なんて、高いプライドを保持して販売されてきた。

しかし、ある日突然、「お一人様用で」というような話でブツブツと一口大にされて販売されてしまった。このように最近のコンビニなどでそのプライドをずたずたにされて、苦渋を飲んできたわけだが、20年前からもっと苦しい思いをしてきた食べ物がある。

それはチーズだ。今まではバターなみの大きさで、お店の保冷食品の棚に並べられていたわけだが、それが突然「スライス」にされてしまった。それはもうペラッペラのペラッペラ。あんたはチーズなんですか?といわれてもしょうがないぐらいチーズ感がなく、日本人のチーズ文化育成を数十年の遅らせたのかのしれない。

しかし、スライスチーズになってから、学校給食にも出現して、大衆化したといえばそのとおり。細巻きよ、君も給食に出るために、その姿を晒すのか。日本文化を成す細巻き、それも一興かもしれない。


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