消え去る運命にあるのか、ぬくもりが

コンビニのおでんが危機的状況にあるらしい。

その理由としては、販売量の割には、おでんは販売できる時間が短く、販売や清掃や補充にも手間はかかるし、廃棄も半端ないというのが実情らしい。おでんのつゆは9時間、おでん種は個々に3時間〜8時間などと細かく決められていて、鍋に入れるたびに個数と補充、廃棄時刻を記入するような作業が必要らしい。

初めてコンビニのおでんを食べたときは驚いた。めちゃくちゃ美味しかった、それも出汁が。僕の感想ではセブンイレブンが飛び抜けている。いつまでも透き通ったおつゆ。具材が溶け出してしまわないように工夫されているだと思うが、正直20年間ぐらい通っていたおでんやさんのおでんよりも衝撃は大きかった。

しかし、おでんなんてものは浸かっている時間が長ければ長いほど美味い!ということではないだろうか。グダグダになったおでんのネタも美味いもんだ。若い時に通っていたお店のおばちゃんがグダグダになったネタをいつも僕のお皿にそっと乗っけて、ただで食べさせてくれたのを今でも昨日のことのように覚えている。。。貧乏そうで、太っちょだったんで。

おでんやさんには2系統あるのをご存知だろうか。鍋の中におでんのネタが整然並んでいる店とお出汁のなかに沈んでしまって、宝探し状態になっている2種類のお店がそれだ。店主の性格なのか、お店の伝統なのかはわからないが、この2系統であいいれることは少ない。

整然と並べているお店の店主は、そのネタの整然さに鼻を鳴らす。何が何個残っているのかが如実にはっきりと分かる。お、あのネタはまだ3こ残っているななどと食べる方も計画的にすすめることができる。

しかし、宝探し状態では計画することなど全くできないわけだが、かなりの賭博性に富む食事となることは明白だ。おばちゃん、ちくわくれる、ちくわ。おばちゃんがかき混ぜながらちくわを探しているとポコっと大根が浮かび上がってくる。「あ、おばちゃん、さっき売り切れたって行っていた大根あったじゃん、それそれ、ラッキー」なんて、気持ちは万馬券を当てたかのように、心がはずみ、またこの店でおでんを食べたいと思う。。。そう、賭博性があるお店となっているわけだ。とそういう意味では廃棄の時間を決めるなんてことがナンセンスなんだと思う。

そして、家の近所のコンビニにも、ニュースで話題になっている世間の波がやってきた。ま、いいんじゃないかな、夜中に買い物ができなくても。別に困らないですよね。今の世の中は何でもすぐに手に入りすぎ、辛抱のない世界のような気がします。


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