トリフ、ホントに知ってます

モンブランではありません。すだち牛のロースト、トリフ大盛りです。

徳島産高級和牛すだち牛のロースト
黒トリフのピューレとイタリア産のポルチーニのコンビネーション
フォワグラのクロッカンテ添え

なんと長い料理の名前なんだろう。そして、こんな料理が大好きだ。料理人に想いがズバズバ込められているのが気持ちいい。食べてもらわなければ伝わらないのが、料理人のつらいところ。店に来てもらわなければ始まらない。そうなれば、料理の名前に、そのメニューに、想いをのせなくてはいけないだろう。

しかし、人にしゃべるにも時間がかかる。
「あんな、こないだ神戸で徳島産高級和牛すだち牛のロースト、黒トリフのピューレとイタリア産のポルチーニのコンビネーション、フォワグラのクロッカンテ添+トリフ大盛りを食べてんけどな、この徳島産高級和牛すだち牛のロースト、黒トリフのピューレとイタリア産のポルチーニのコンビネーション、フォワグラのクロッカンテ添え+トリフ大盛りは、まずステーキなのに見た目が素晴らしいんだよ。でな、徳島産高級和牛すだち牛のロースト、黒トリフのピューレとイタリア産のポルチーニのコンビネーション、フォワグラのクロッカンテ添え+トリフ大盛りは香りもすばらしいく、トリフの。。。」
なんてしゃべって日には、きっと3分で終わる話が1時間くらいかかってしまって、友達はどっかに行ってしまうだろう。

10年ぐらい前かな、初めてトリフなるものに出会った。私はホテルなどの宿泊施設でご飯をいただくことはほとんどないのだが、なにか結婚式の様な催事でたまたまに食事に出てきたのが、トリフが添えられているステーキだったと思う。初めて対面したトリフは茶色、ペラペラと、乾燥していて、うまそうな彩りもなく、なんとなく木工工作の仏頂面な、カンナの削りカスのような存在であった。

”脳みその中を再現。。。”
ほ〜、これがフランス人が旨い旨いいうトリフか。香りが素晴らしいというが全く香らんな。ま、松茸の香りや白身魚の違いは外人にはわからないとというから、それの反対でトリフの香りは日本人にはわかりにくいのかもしれないな。ふむふむ、味も全くしないし、もぐもぐ。

初対面はこんな感じに終わり、それから数回ほどお会いしたにも関わらず、この感想はまったく変わらなかった。しかし、数年まえにこのお店で頂いたトリフは、全く違っていた。私のこれまでのトリフの常識をおおきく覆し、今まで食べてたトリフは何だったのかと絶句するほど違うものだった。

”脳みその中を再現。。。”
あ〜、このお店もトリフもステーキにトリフのせるのか。ま、豪華さも必要だから乗せとくか。しかし、香らないわけだから、日本人にとってはトリフなんて見た目だけで、ちょっともったいないような気もするけどな〜。お、ステーキが出てきた。お肉自体、肉厚もあって、レア下限も素晴らしくめちゃ旨そうだけど。。。。。

なんだこの芳しい香りは、今まで香ったことのない。

土、湿度、甘い、チョコ、艶感、甘いさつまいも、きのこ(そりゃそうか)、なんだかエッジのある、なんと表現したらいいのかわからないがすばらしい香りであることは間違いない。それが舌にも伝わってくる。香りなので、本来は旨味じゃないので舌には感じられないはずだが、脳から舌に美味い美味いと信号が発信されて、口が次へ次へとソソられる。。。そうか、これがトリフの香りか。今まで俺はなにをしていたんだ。

ポレンタ
半熟卵のイタリア風
スクランブルエッグ
玉ねぎとパンチェッタの泡と一緒に
イタリア産トリフ添え

ホンモノって時にはびっくりするぐらいのサプライズを与えてくれますね。そんなトリフが普通でもドキドキするぐらい気持ちが上がっていくのに、さらに大盛りをお願いできるなんて。最高のひとときを皆様にも体験してほしいものです。


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