その背の高さが、旨さの基準か

その高さは大きな口を開けても無理です。

エスビーダイナー コウベ
兵庫県神戸市中央区北長狭通2-4-5 大永ビル 2F
https://tabelog.com/hyogo/A2801/A280101/28025659/

表面がツルッとサクッとしたバンズに、肉厚ベーコン、パイン、パティがはさまっているわけですから、めちゃ背が高い。日本人サイズがマクドナルドだとすると、アメリカのNBA選手並。でっかい口を開けても、全然収まらない。こんな口に収まりきれない感覚がたまらなく、うれしい。アメリカンなもりもり感、余裕感、無駄感、贅沢感、裕福感。

こんなハンバーガーは食べ終わりぐらいのタイミングにはエラことになっている。下のバンズはないし、ベーコンやパティ、トマト、レタスはそりゃーもう、ぐっちゃぐちゃ、もともとハンバーガーだったとは思えない、そんな状態だ。しかし、それでも手で掴んで、大きな口を開けて食べるのが楽しい。フォークやナイフが用意されているけれども、ハンバーガーは素手、かぶりつきだ。

そもそもアメリカ発祥。繊細なグルメではなく、アメリカンな、カリフォルニアなジェリービーンズな食文化の進化系。1895年、コネチカット州南部のニューヘイブン(ニューヨークの近所)で生まれたらしい。最初はハンバーグをさくっとトーストに挟んだだけ。それがいろいろな形で進化してこんなことになったわけか。マクドナルドが一般化して、その後のお店が庶民的、高級路線、ローカロリー系、ローストビーフ系、フォークとナイフ系、亜種としてはベーグルなどあらゆる方向に独自の進化を遂げて今に至っている。

信じられないかもしれないが、私の子供のころはハンバーガーなるものを販売しているお店はなく、TVで見るアメリカのアニメ「ポパイ」のサブキャラのJ・ウェリントン・ウィンピー(ちっさなシャッポをかぶったキャラ)が食べていたハンバーガーが旨そうで旨そうで。

ポパイは雑誌のPOPEYEのコンセプトになったUSのアニメキャラだ。

ずっと一度は食して見たいと思う時代があった。今見れる画像では旨そうなハンバーガーを持っているが、当時はバンズの間に挟まれたなにか黒いものという感じで表現されていただけだったが、やたら旨そうにがっつくので、なんとなく脂っけの多い旨そうなものなんだろうな〜と想像が膨らんでいったものだ。

間違いなく、B級グルメの頂点を争う実力を持っている1品。個人的な希望としては、このままジャンクにいただくものであってほしい。なぜ高級品扱いされるのかわからん「マカロン」のようにならないことを祈る。アフタヌーンに紅茶と食べると¥2,000以上になってしまうサンドイッチのにのまえを踏んでほしくない。

見た目貧弱なハンバーガーも素敵だ。ペッタペタの¥200のマクドのハンバーガーもあってもいいんじゃないか。バンズ、パティ、ピクルス、ケチャップ、マスタード、基本的な具材でそれだけで十分。「すうどん」に見習って、「素」を冠して。すバーカーでいいんじゃないか。


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