たて、たて、たて、「たて」があれば旨いんだ
毎日朝、コーヒー豆を挽くところから、一日が始まる。
いつからかは忘れてしまいましたが、コーヒーを飲むときはコーヒー豆を挽くことにしています。ほんとに香りが、味が違うんですよね〜、ほんとに。今までは深煎り、特にスタバ系を飲んでいましたが、最近は浅煎り、中煎りがに気に入っています。今までは酸味だ思っていた味が、なんとなくフルーティな感覚になってきて、鼻と舌にさらりと心地いい。タンザニア・ンゴロンゴロなんて、面白い土地の名前なんだろうな〜と思いながら豆挽いています。そう、豆を挽いてすぐに頂くってことは。。。。「挽きたて」
なんたってご飯は「炊きたて」
炊飯器の蓋を開けるとブワッと湯気が立ち上り、その湯気とともにご飯の香りが周囲に広がる。先日、蕎麦屋さんで購入した蕎麦の実をいれて、ちょっと五穀米風。好きなんですよね〜、色付きご飯。水の分量には最新の注意をはらいます。なんたって硬め派。標準の量よりも少し少なくして、新米だった場合は特にやばい、要注意。水分をめっちゃ吸いますからね、ちょっとでも油断すると粘〜っとしたご飯になっちゃいます。一般的には柔らかご飯を好きな人が多いようですが、僕は絶賛硬めが押し押しです。
情熱大陸を見ていると、東京の「カツオごはん」というお店、ご飯に鰹節を山盛りかけていただく。シンプルでそれでいて繊細。
それは。。。「削りたて」
削ってみてわかる「花削り」の難しさ。鰹節削り器の歯の出し方は0.1mm。そして、その削り方、力の入れ方、鰹節の角度などなど、なんと繊細な作業の数々。袋に入った鰹節を使っていてはわからない、このものづくりの楽しさ。初体験とはいえ、あまりの下手くそさ(写真)にかなりの悔しさを感じます。そよそよ、ふわふわの花削りどころか、ほんとにカンナで削った木くずのような荒節なみ。
ちょっと鰹節のことをネットで調べてみるとなんと驚きの発見が数々。まずは、僕が今回購入した鰹節は、本枯れ節というやつらしく、家庭で一般的に削って使うタイプ。それ以外にはお店などで利用する本枯れ節製造工程の工程の途中で止めたような「荒節」や「枯れ節」などがあるようでした。そして、特に驚いたのは背節(背側)、腹節(腹側)というものがあって味が違うらしんです。近所の定食屋さんのお昼ごはん、初めて行った時の先に来ていた常連のおじさんの注文の一声が衝撃的だった。
「おねーちゃん、焼サバ定食の腹!」
”ハラ”ってなんだ?”腹”か?、そう、このお店では鯖3枚卸しをさらに腹としっぽに2分割して定食にしているわけです。なるほど。腹としっぽを選択できるお店があるわけですから、味に違いがあっても納得できるかなと思いました。腹節は脂肪が多いのでコクがあり、背節は脂肪が少ないのであっさりだそうです。ぜひ、この味比べはやってみたいなと思っています。ちなみに3枚におろして、上下のはんぶんこ、背と腹に分けたものが背節・腹節でしたが、背と腹を分割しない(3枚おろしのまま)のものを亀節と言うそうです。
さて、鰹節自体でも発見の数々があったわけですが、さらにさらに、その鰹節の削り方にも色々あって超驚きました。まずは。鰹節には頭側・尾側というものがあるそうで、その削る方向も決まってるそうなんです。
肥後橋、靭公園の近くででお昼ごはんを頂いて、プラプラしていて見つけたこちらのお店、鰹節専門店。お店に入ると削り節の香りがふわ~と体を包みます。店内がすべて出汁空気に包まれていて幸せになります。
靭鰹節店
大阪府大阪市西区靭本町1-16-6
https://tabelog.com/osaka/A2701/A270102/27082992/
「たて」を楽しむものは香りを楽しむものに関係あるようですね。
熟成流行りの今どきですが、やっぱり「たて」が旨いものは「たて」でいただきたいものです。
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