広島では「広島風お好み焼き」のことを

「お好み焼き」

広島では「広島風お好み焼き」のことを「広島風」抜きで「お好み焼き」と呼ぶ。

お店の看板、メニューにも、そう書いてある。なるほどなるほど、そりゃーそうでしょう。そうじゃないと、オリジナルが大阪の「お好み焼き」みたいに聞こえますからね。

オリジナル戦争はいいとして、広島の「お好み焼き」は”こんもり”であった。
この”こんもり”には、男は必然的に、街灯に誘われる蛾の如く、ソソられる。

広島のお好み焼きは、その中身がたっぷりのキャベツとソバがメイン。
必然的にこんもりするようだ。
あくまで、例えばであるが、これを優香タイプとしよう。

構成される具材は、上から順番にぺったんこの目玉焼き、具材、ソバ(もしくはうどん)、キャベツ、クレープ状の粉と5階建構造になっている。

このそれぞれは、自分の仲間と寄り添って、集団をなして行動している。非常の仲間意識が強く、他の具材とは混ざらない意識が強い。そういう意味では、中国四国地方で唯一の球団である広島カープに似ているのかもしれない。

その一方、
男の中には大阪のお好み焼きのように、粉モンベースの”ぺったんこ”の方が好きな人もいる。大阪のお好み焼きはキャベツなんかもまぜまぜ式で、基本的に麺類のたぐいは入っていない。そのために、上にはボリュームが出ない。
これも、あくまで、あくまで、例であるが、佐々木希タイプとしよう。

キャベツもその他の具材もそれぞれが粉に取り込まれ、山芋に絡み取られて、
も〜ぐっちゃぐっちゃに一体化してしまっているので、それぞれが自己主張できずにいる。具同士の束縛が、非常に強い感じのお付き合いで、連帯意識は強いが、
どうも相手の力に頼るところがあって、自己主張には継らずにヘナヘナと平たくなってしまうようだ。
大阪弁で表現すると「まーまーえーやんけ」という感じ。

どちらが好きかは、人も好みであるが、ここで異端児が現れる。大阪には大阪人の柔軟さなのか、ズルさなのかは分からないが、「モダン焼き」と称する「大阪のお好み焼きオン・ザ焼きそば」という食べ物がある。

基本的には大阪のお好み焼きではあるが、なんとも2つのいいところを持っていた感じ。

いい感じにこんもりしていて、それでいてその物腰はふわっとしていて、ソバにはつやつやとテカリのソースが絡みつく。満足感があるボリュームで、なんとも色っぽい、魅力的な逸品である。
命名するなら、深田恭子タイプとなるのは、男性ならお分かりになるだろう。

バラドル、モデル、女優と3者3様、みなさん素晴らしい。
お好みに焼けば、お好み焼き。
あー、美味しかった。


電光石火


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